★ ARNKAメール報第104号 2008.07.13
■ 初日は約100人が観覧−タイ人拉致被害者パネル展− ■


 本日7月13日(日)から17日(木)まで、チェンマイ市内の名刹「スワンドーク寺院」の大伽藍(本堂)で行われている、「タイ人拉致パネル展」は、初日の今日は約100人のタイ人市民が観覧に訪れました。

 パネル展はスワンドーク寺院を訪れる人が必ず参拝する大伽藍の一角でおこなわれていることから、大伽藍を訪れた多くの人が足をとめました。

 また、以前タイ人拉致被害者の学内講演を聞いたりドキュメンタリー映画「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」タイ語字幕版を学内上映会で鑑賞した、チェンマイ大学政治学部の学生が多数訪れ、パネル内容を熱心にメモしたりしました。

 タイのマスコミの取材も行われました。

 パネルには、タイ人拉致の経緯・拉致の目的・家族の活動等のほか、タイ人拉致被害者実兄のスカム・パンチョイさん、日本「家族会」事務局長増元照明さん、韓国朝鮮戦争拉致被害者家族会会長・李美一さん、ルーマニア人拉致被害者実弟のガブリエル・ブンベアさんの4カ国の拉致被害者家族が、拉致被害者アノーチャー・パンチョイさんに誕生日にあてた手紙、それに、タイ人政治学者で拉致問題に取り組んでいる、チュラロンコン大学政治学部副学部長スラット・ホーラーチャイクンさんからの手紙も展示されています。

 このメール報では、以下にスカム・パンチョイさんの手紙の日本語訳を紹介することにします。

「タイ人拉致被害者アノーチャー・パンチョイさんの満54歳の誕生日(2008年7月12日)に、実兄スカムさんが思いを綴った手紙」

 「妹よ、おまえがこの家を出て以来、お父さん・兄さん・家族全員が、おまえの帰りをずっと待っていた。おまえがいつ帰ってくるのかと、お父さんは27年間待ち続けた。
 そして、お父さんが亡くなってわずか3ヶ月後に、『北朝鮮に拉致されたタイ人がいる。名前はアノーチャー。』と言うテレビニュースを見ることになった。兄さんは、このニュースを見るとすぐにテレビ局に駆け込んだ。報道の人が家にやってきて、本当にそのタイ人がこの家の家族にいるのかを確認しに来た。家族全員が「本当にいる」と答えた。
 妹よ、兄さんが書いたこの手紙を、おまえが読むことが出来たなら、おまえに家に戻ってきて欲しい。
 おまえが家を出てから、兄さんは毎日毎日本当に心配のし通しだった。
 私の気持ちは晴れない。なぜなら、どこに行ってもおまえのことを考えるからだ。私たちは2人兄妹。どんなことがあっても離ればなれになることなど出来ないのだ。
 もしおまえがそちらにいるのならば、そして帰ってくるのが出来ないのならば、手紙だけでも書いてどうしているのかを教えてくれ。そうすれば兄さんはうれしい。
 妹よ、兄さんの心は毎日晴れない。おまえのニュースを見ると苦しい。
 兄さんは今はもう病気になってしまった。耳は何も聞こえなくなってしまった。妹よ、兄さんはこうして暮らしているとは言え、まるで死んでしまっているようなものだ。それでも、私の心はいつもおまえを心配している。
 妹よ、兄さんと家族は30年間おまえの帰りを待って、あとどれだけこの苦しみに耐えればおまえに会えるのだろうか。
 私たちは兄妹だ。兄さんと家を恋しく思って欲しい。妹アノーチャーよ。」

(本会より注。アノーチャー・パンチョイさんは1978年にマカオから拉致されており、今年2008年は拉致後30年となります。)

 誕生日にあてられた手紙は、順次メール報の中で紹介してゆきます。

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1.タイ人拉致被害者アノーチャー・パンジョイさん個人史
  (タイ語版・英語版・日本語版)
2.北朝鮮拉致問題に関するタイ外相インタビュー記事日本語訳[2006年2月]
3.タイ人拉致被害者実兄の思い
  [2006年4月ReACH/CHNK共催ワシントン拉致被害者救援コンサートで読まれた手紙]
  (タイ語版・英語版・日本語版)
4.タイ外務省ウェブサイトの北朝鮮紹介ページ日本語全訳
  [タイ-北朝鮮関係の基礎資料]
5.タイ−北朝鮮貿易額統計2001−2005年
  [タイは04年より北朝鮮の対外貿易高第3位](タイ語版・日本語版)
6.日本の北朝鮮人権法タイ語訳
7.タイ人拉致問題パンフレット[A4両面三つ折用](タイ語版・英語版・日本語版)
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